パソコン7

クラウドサービスの中でawsへの加入を迷っている人は少なくありません。具体的にどんなサービスなのか、料金はどれくらいかかるのか気になるところです。また、どんな機能が凝縮されているのか、アプリケーション監視サービスなどがあるのかを確認しましょう。

無料利用枠など様々な情報を確認してから利用を検討してください。

awsのpaasを運用するときには監視が必要

そもそもawsとはどんなサービスなのか

awsとは、アマゾン・ウェブ・サービスの略称です。国際的なネットショッピングサイトとして知られるアマゾンが提供する、クラウドコンピューティングサービスとなっています。インターネットを介して、コンピューターを使った様々なサービスが利用可能です。

パソコンの種類に関係なく様々な機能が利用可能で、利便性が高いといいます。100以上のサービスを提供していて、190か国で100万以上のユーザーが利用しており、日本国内では10万以上のユーザーが使っています。

全く新しい機能から、自社で必要としている機能まで多種多様なサービスを用意しているため、導入することによって、自社でやれることが飛躍的に増えていくでしょう。導入するメリットとしては、使った分だけ支払う従量課金制度を採用しているため、コストを抑えて利用できることです。

ハードウェアやサーバー、ソフトを購入する必要がなく、必要なソフトをクラウド上で利用することで、自社でできることが広がります。自社での利用に際し、コストを問題視する企業担当者は少なくありません。しかし、awsであれば自社に必要な機能を必要な分だけ導入することが可能です。

セキュリティ面がしっかりしているため、利便性が高いといわれているのも特徴といえます。また、導入に際して時間がかからないのもメリットの一つです。クラウド上にサービスが存在しているため、導入する際に時間を必要としません。

自社のパソコンとネット回線があればすぐに利用が可能です。

どんなサービスが存在しているのか

awsでは100を超えるサービスを提供していて、必要に応じて利用が可能です。その中でも代表的なサービスとして、仮想サーバーを作成及び利用できるEC2があります。仮想サーバーを必要な分だけ料金を支払って作ることができるため、希望するならサーバーをいくつでも作ることは可能です。

利用例として自社サイトを運営するときに複数サイトを構築し、運営することもできます。ただし、EC2はデータのバックアップ機能がありません。そのため、バックアップ機能のあるS3を利用することでバックアップできるでしょう。

データ転送やセキュリティ面もしっかりしているため、クラウド上であっても高いセキュリティを維持しながらバックアップを取ることができます。さらに、自社の訪問者などのデータを取り込み分析する物も複数存在しているため、インタラクティブ分析やリアルタイム分析などが可能です。

AI機能の利用も可能です。利用することで動画や画像の分析、仮装アシスタントなどを作成できます。予測なども可能となっているため、ビジネスシーンで予測や分析が必要な時、非常に役立つのが特徴です。専門知識のない人でも使いやすいよう配慮されているため、誰でもAI機能を活用できるのがメリットといえるでしょう。

また、CloudWatchと呼ばれる運用監視ツールも利用できます。

EC2で構築した自社サイトの監視も可能としているため、サイトに関する分析、構築、バックアップ、監視すべてがawsで利用可能です。

CloudWatchとは何ができるのか

EC2や様々なサービスを監視することができるサービスですが、セットアップ不要で使用可能です。また、トラブルが発生したときに自動で復旧までしてくれるメリットがあります。EC2がCPUをどれくらい利用しているのかなどを監視するパフォーマンスの数値が、メトリクスと呼ばれる数値です。

この数値を理解して運用することが重要なポイントとなります。CloudWatchは3つに分かれ、リソースを監視するためのCloudWatch、ログを集めて監視するCloudWatch Logs、そしてイベントによって何らかのアクションを行うためのCloudWatch Eventsです。

awsのために作られたサービスだけあって、awsで監視対象が増えたら通知する、40以上のマネージドサービスに対応しているなど多彩なメリットがあります。

awsを利用するときにかかる費用は?

基本的にawsは水道や電気と同様、使えば使った分だけ費用が掛かります。プロバイダのように使い放題でいくらと設定されていません。そのため、自社でどれくらいの機能を使うのかによって、料金が大きく異なります。

自社で見積もりをするために、awsの計算ツールを利用する企業担当者は多いです。

使用方法は、awsの料金計算ツールのサイトへアクセスし、日本語に直して見積もりを作成します。アカウントは必要ありません。ここまでは比較的簡単ですが、計算する方法がやや特殊です。料金プランが出ているわけではなく、利用するサービスごとに細かく設定を決めることになります。

ただし、細かく設定する高度な見積もりのほかに、クイック見積もりという項目があります。クイック見積もりなら最小限の入力で概略の見積もりを出せるため、急いでいるときには使ってください。概略の見積もりによって算出された金額は、日本円ではありません。

USドルで算出されます。たとえば、EC2を毎月使用する場合、プランの内容によって違いますが、毎月72ドルくらいです。ドルを円に直すと 約7,694円となります。この料金には消費税が含まれていないため、消費税について新たに計算することも必要です。

ただし、EC2以外にも利用する場合はまた料金が大きく変わるため、確認してください。なお、CloudWatchの場合、メトリクスについての知識が必要となるため、メトリクスをどれくらい監視するのかによって料金が異なります。

数が少なければ少ないほど安く、多ければ多いほど高いです。安ければ数ドル、日本円にして数百円で済みますが、高ければ1万円以上かかることも理解してください。

算出する見積もりはサービスごとになる

awsの料金計算ツールでは、使用するサービスごとに料金計算しなければなりません。

そのため、トータルでの費用を計算するのは社の担当者の仕事です。たとえば3つ以上サービスの利用を検討している場合、サービスごとの見積もりを算出して日本円に直し、さらに消費税をプラスすることが必要となります。

ただし、awsには無料枠があるため、見積内容よりも多少安くなる可能性があることを理解しておきましょう。アカウントを新規発行して利用している限り無料で利用できるサービスや、お試し無料枠、12か月分無料利用枠が存在します。

それぞれのサービス内容を確認し、利用するときの参考にしてください。

どれくらい利用するのかによって大きく変わる

利用すればするほど料金が高額となるのは、awsの特徴といえます。しかし、必要なソフトを外部から購入するよりも低価格に導入できる可能性があるため、企業担当者からの注目度は高いです。導入する際には何をどれくらい利用するのかを明確にして、料金計算ツールを活用して見積もりを算出しましょう。

利用料金を社内で検討し、納得できるなら利用して自社の活躍の場を広げるためのツールを活用してください。